妊娠中はさまざまなマイナートラブルに見舞われますが、そのなかでもつらいのが「皮膚のトラブル」ではないでしょうか。
わたしは妊娠後期に「PUPPP(妊娠性掻痒性蕁麻疹様丘疹)」を発症しました。
PUPPPは、妊娠後期に腹部から全身に広がるじんま疹で、強いかゆみが特徴です。
夜も眠れないくらい痒みがひどく、体中に湿疹が広がっていくので、メンタルもやられていきます……。
発症するのは300人に1人程度と言われているくらい耳馴染みのない症状なので、情報が少なく、どうすればいいのか対処法に苦労しました。
そこで、私が妊娠後期に発症したPUPPPの始まりから完治までを記録に残しておきます。
Contents
【はじまり】妊娠線がかゆい!
お腹の下側にできるので気付かなかったのですが、だんだん上にひび割れてきたので、妊娠9か月頃に妊娠線ができていることに気づきました……。

この頃は”がんばってクリーム塗ってたのに……”くらいに思っていました
妊娠35週目頃、妊娠線が真っ赤になって、かゆい!!!
掻くと皮膚を傷つけるので、必死に耐えていましたが、めっちゃかゆい。
よく見ると、妊娠線のあたりに赤いポツポツとした湿疹がでているような。
ネットで「妊娠線がかゆい」と調べると、同じ症状の方も多数いらっしゃるようだったので、この時は妊娠線はかゆいものだと思い込んでいました。
しかし、夜中に目が覚めるほどかゆいので、妊婦検診のときに先生に相談すると【リンデロンVG軟膏0.12%】を処方してもらえました。

助産師さんから「皮膚科にいくといいよ」とアドバイスをもらったのですが、すぐに行かなかったんですよね……この段階で皮膚科に行っておけばよかったと反省しています
足に発疹ができる
35~36週目頃、朝起きると、足首から足の裏あたりに赤い発疹が!!!
夏場だったので、「ダニに刺されたんだろう」と思い込んで、虫刺されの薬を塗りまくりました。
ですが、かゆみは治まることはなく、酷くなるばかり……。
そして、ふくらはぎや太もも、おしりにも発疹が現れ始め、虫刺されではないことに気が付きました。

ダニだと思い込んでいたので、夫に寝室やリビングのダニ退治を命じてしまいました笑。
広がる発疹と眠れないほどの痒み
前の日にはなかった発疹が毎日増えていく……。身体のあちこちが真っ赤で、見るたびに落ち込むし、かゆみで眠れずメンタルもダウンしていきました。
お腹の子に影響があったらどうしようという不安もあり、37週目に入った頃、皮膚科に行きました。
そこで「PUPPP」と診断されました。

夫に報告したら、聞きなれない名前だったからか「なに?ピコ太郎?」と言われました……(怒)
処方された薬は、
- アンテベート軟膏0.05% & 白色ワセリン(塗り薬)
- ロラタジン錠10mg(飲み薬)
の2つで、妊娠中に使用しても問題のない薬だそうです。
飲み薬を出してもらったのですが、なんとなく飲みたくなかったので、塗り薬だけ使用しました。(胎児に問題ない薬です)
塗り薬はワセリンが混ざっているので皮膚が油膜で保護され、無意識に肌を掻いてしまっても傷つかず安心でした。
リンデロン軟膏よりはアンテベート軟膏のほうが効果があるような気がします。
とはいえ、PUPPPはかゆみが強いので、薬を塗っても完全に治まるわけではありません。
かゆみを抑えるためにやったこと
かゆみを抑えるには、肌を刺激するものを極力取り除くことが重要です!!
そこで私が実際にやったことをまとめてみました。
①できるだけ掻かないようにする
かゆいので無意識に掻いてしまうのですが、掻くとかゆみが増します。
掻きすぎると傷になって、跡が残ってしまうこともあるので、できるだけ搔かないようにすることが大切です。
かゆいのを我慢するのもかなり大変なので、アイスノンで冷やすか、薬を塗りこんでやり過ごしましょう。
②汗をかいたらシャワーで流す
妊娠していたのが夏だったので、汗をかいたらシャワーですぐ洗い流していました。
身体が熱くなるとかゆくなる、とはいえ妊娠中は冷やしてはいけないので、温度はぬるま湯がおすすめです。
臨月に入るとウォーキングやスクワットをすすめられたので、午前中に運動⇒シャワー⇒夜にお風呂と2回身体を洗っていました。
皮膚への刺激になるものは極力排除しましょう。
③身体は泡で洗う
身体はボディソープをモコモコに泡立てて、皮膚への摩擦がない状態で洗うのがおすすめです。
ボディタオルなどは使わずに、手で全身を洗っていました。
最初の頃、身体がかゆいのでボディタオルでゴシゴシ洗っていたのですが、さらに悪化しました……。
肌に優しい敏感肌用のボディソープを使うとさらによいと思います。
④肌に触れるものは綿素材を選ぶ
肌に触れるものの素材はとても重要です!
下着やパジャマを綿(100%に近いもの)に替えてから、かゆみが改善しました。

リブがついているショーツは綿100%でも痒かったので、注意が必要です
締め付けもよくないので、ゆったりサイズを選ぶとよいと思います。
下着を見直したのが臨月の頃だったので、マタニティ期だけでなく、産後も使えるものにしました。
バースデイの”ママコレ”シリーズはコスパ最高でお気に入りです。


産前産後ショーツは、伸縮性をもたせるためにポリウレタンが5%配合されているケースが多いですが、わたしの場合は綿95%でも大丈夫でした
犬印本舗の商品はネットでも購入できます◎
ブラは締め付けのないものがよかったので、授乳ブラとしても使えるブラトップのものを着用していました。
パジャマ&部屋着は、授乳しやすい前開きのものを購入しておくと、産後に重宝するのでおすすめです◎

綿100%でなくても、エアリズムのようなツルっとした素材でも大丈夫という方もいらっしゃると思います。個人差があるのでいろいろと試してみてください。
➄カフェインをやめてみる
PUPPPを発症した方のブログに書いてあったのですが、カフェインに反応している可能性があるらしいです。(エビデンスはありません)
わたしはコーヒーが好きだったので、1日1杯だけ飲んでいたのですが、飲んだあとにかゆみが出ているような気がしたので、飲むのをやめました。
カフェインを摂取している方は控えてみると、かゆみが少し治まるかもしれません。
我慢せずに皮膚科に相談するのがオススメ
妊娠中は皮膚がかゆくなる症状がいくつかあります。
- 妊娠性掻痒(にんしんせいそうよう)
- 妊娠性痒疹(にんしんせいようしん)
- 妊娠性掻痒性じんま疹様丘疹(PUPPP)
など
湿疹が出るものだけでなく、かゆみだけが出る症状もあります。
妊婦検診で産院に通っているので、他の病院に通うのが面倒だったり、ちょっとくらい我慢できるかと後回しにしてしまったりしますが、なんか変だなと感じたら、皮膚科に行って薬を処方してもらいましょう。
まずは妊婦検診で先生に相談してもよいと思います◎
早めに専門家に相談するのがおすすめです!
【完治】産後に症状は治まる

陣痛がきてからは、肌がかゆいどころではなかったので覚えていませんが、出産~入院中は薬を塗らなかったので、少しかゆいなあ程度で済みました。
退院してからも徐々に肌を掻くことが減り、湿疹の赤みや傷も育児でバタバタしているうちに消えました。
産後1ヶ月経つ頃にはキレイに元通りになりました。
個人差はあると思いますが、PUPPPであれば出産後に症状は治まるはずです。
かゆみには波があるので、落ち着いているときに昼寝をして睡眠を確保するようにしてくださいね。
今は身体がボロボロで辛いと思いますが、終わりは必ずあるので乗り越えていきましょう!







わたしもブログやInstagramを読み漁っていたので、似たような症状の妊婦さんの参考になれば幸いです